アメリカに来て,英語で最初に困ったこと

先月末からアメリカに来ています.数日間ホテルに滞在しながらのアパート探しも終わり,今月に入ってようやく生活の基盤が整い始めたところです.


これまでのところ特に大きなトラブルには遭遇していないのですが,ちょっと困ったこと,自分の英語力不足を感じたことが,一つありました.


それは,「コールセンター」です.


たとえば,電気,ガス,水道の開通.それから,テレビ,電話,インターネットの申し込み.


これらの手続きは,基本的にはインターネットで出来るようでしたが,日本から引っ越してきてすぐだと,なかなか難しいのです.アメリカの社会保障番号もクレジット履歴も無い,運転免許証も無い,となると,オンラインの定型作業だけでは済まず,どうしても電話が必要になってきます.(たとえば,オンライン手続きの途中で社会保障番号の入力が必須だとすると,それ以上先に進めない.)


そこで,電話をします.すると,どこかへ転送されます.そこから先が大変です.相手の言っていることが,途端に分からなくなるのです.


何故かというと,相手の英語がすごく訛っている……という表現は適切ではないかも知れませんが,私が比較的理解しやすいアメリカ英語とは,明らかに異なる発音で話す人が電話口に出るのです.おそらくインド英語だと思うのですが,とにかく何を言っているのかよくわかりません.正直,言葉の半分も理解できません.


電話越しというのがまたわかりにくさを倍増させます.相手の口元は見えない,ジェスチャーもない,周囲で雑音がする,時々音声が途切れる,…….


何度も聞き直したり,「それってつまりこういうことを言ってます?」という質問をしたり,またその答えを聞き直したりして,ようやく会話が成立します.


一方,相手にはこっちの言っていることがすぐにわかるようなので,申し訳ない気持ちになります.英語ネイティブのスピーカーとなら,問題なく会話が成立するのでしょう.*1


私の場合,電気やガスといったインフラサービス,それから宅配便の再配達の手続きなどで,何回か別々の会社のコールセンターのお世話になりましたが,ことごとく上記のような感じでした.


こちらに来る前は,「せっかくアメリカに行くのだから,生活の中でアメリカ英語を上達させよう!」などと思っていましたが,幅広い英語力を身につけることの重要さを,渡米早々身を以て体感しました.

*1:ただ以前,アメリカ人の友達が「"アメリカの"コールセンターの英語は酷い」と文句を言っていたことはあります.