これまでのアメリカ生活を「英語に関して」振り返る

アメリカの大学に赴任してから4ヶ月ほどが経過したのですが,初めて海外で暮らした上で自分の英語がどうだったか,ということに関して,少しこれまでを振り返ってみたいと思います.

アメリカでの英語学習でやっていないこと

渡米前は,せっかく英語に囲まれて生活をするのだから,その環境を自分の英語学習に活かそう,と考えていました.(「海外に行けば自然に英語が上達する」などという幻想は全く持っていませんでしたが.)

しかし,異国での生活の立ち上げや日々の仕事で手一杯だったこともあり,集中して「英語の学習をする」時間は,これまでのところほとんど取れていません.


これは正直なところ,私の時間の使い方が下手で,かつ怠け癖がある,という理由が大きいです.少しで良いので(例えば平日に30分),「継続して」「英語のために」「机に向かって集中する」時間を取ろうと考えています.

アメリカでの英語学習でやってみたこと

一方で,次のようなことにトライしました.

1. 大学で行われている留学生向けの英語教室に参加する

2. ボランティアと,週1時間,英語で会話する時間を持つ

3. 日本語を学びたい相手と Language Exchange をする


これらをやってみた理由は,相手がいないとなかなかできない「スピーキング」の練習をしたかったためです.

1については,大勢で一人の先生の話を聞くスタイルが自分の求めているものとは違ったので,今年に入って止めてしまいました.2,3は続けるつもりです.


3については,相手は英語ネイティブではなく,ローティーンの時にアメリカに移住してきたベトナム人で,英語には若干のアクセントがあります.ただし,以前アクセントのある人との電話で苦労したので,自分のリスニング力を鍛えるのには,綺麗な発音を聞くよりも良いのではないかと考えています.

日常の英会話

私は,以前からそうだったのですが,日本人にしては発音が良いようで,自分の言いたいこと(言ったこと)を相手にわかってもらえず困った,という経験はほとんどありません.

また,少なくとも一対一で話しているときには,相手の言うことがどうしてもわからない,ということもあまりありません.なので,例えばレストランや,銀行,郵便局,などでのやり取りで困ることはほとんどありません.


他方,一対一の会話ではなく,自分以外ネイティブだけのグループでの会話,というときにはやはり苦労します.もちろん本当に必要なときは話に割って入って聞き直したりもするのですが,ネイティブ同士の雑談に後から加わるのは私にとっては大変です.

仕事での英語

仕事の上では,メインのタスクは今のところだいたい一人で進めていて,時々内容を誰かに教えたり逆に教えを受けたりするだけなので,英語に関しては特に困ったことはありません.

ただ,自分がかつて日本語で学んだものが英語で表現されていると,スっと入ってこないことがあり,そこはやはりネイティブとの差を感じます.


それから,大学の講義に出てみたときに,先生の言うことはわかるのですが,手を挙げた学生の質問が聞き取れないということが多いです(自分が先生だったら絶対聞き直す).

その他

アパート管理会社からのお知らせとか,銀行からのレターとか,あるいはどこかからの請求書とか広告とか,大して重要じゃないものを短時間で読む必要が日常生活の上では結構あります.

この類の英文を読むことで英語が上達しているという実感はありませんが,リーディング能力の維持に多少は貢献してくれているかも知れません.


ちなみに,つまらない英文の重要そうなところをスキミングして読む能力は,おそらくTOEICの勉強をしていたときに培ったもののような気がします.

まとめと今後について

以上をまとめて今後について述べると,英語学習については,スピーキングの練習を続ける以外に,英語のために集中して時間を取ることを心がけようと思います.また目標としては,ネイティブ同士の会話にラクについていけるようになりたいです.