米国などが日本への渡航制限を緩和

前回と同じく,BBCの旅行関連の記事です.記事は,3月30日のものです.

日本の北部ではまだ多くの困難が続いているが,日本のその他の地域は,予想よりも早く,通常の生活を取り戻しつつある.その結果,アメリ国務省をはじめとする各国の外務機関は,以前から出されていた,全渡航の延期勧告を緩和している.


例えば,今朝から,アメリ国務省は,国民に対して,東京への不必要な渡航,および,福島周辺の避難区域への全ての渡航の延期を勧告した.これは,その他の地域への渡航は問題ないことを意味している.


今週初め,デンマークスウェーデンフィンランドは日本への全渡航禁止を緩和した.これらの3カ国は,不必要な渡航のみ,延期を推奨している.また,たとえば世界保健機関(WHO)のようないくつかの国際機関は,地震津波による被害を受けた地域以外の日本への渡航制限の推奨を取り止めた


先週,私は西日本への旅行のキャンセルを,ニューヨークとワシントンDCで9.11が起こったあとに,そこから数百マイルも離れたアトランタやマイアミへの旅行を取りやめることと比較して論じた.ほとんどすべての日本のホテルは通常通り営業中であり,BBC Travel Facebookのファンはいくつかの地域で実際にそれを確認した.状況はいつもと同じだそうだ.


もちろん,航空会社の報告によれば,日本への渡航者は大きく減少している.多くの旅行者が,スケジュールを変更している.だが,それでもなお,毎日何千人もの旅行者が日本を訪れている.大韓航空ロサンジェルスから東京への直行便は,先週,65%から95%の搭乗率であった.日本で第2の航空会社,全日空では,3月11日から21日までの期間で,日本到着便では30%,日本出発便では15%の減少が見られた.こういった減少は航空会社には厳しいものだが,少なくとも,かなり多くの旅行者が,警告にもかかわらず日本を行き来していることは伺える.


もし,あなたがこれから数週間,あるいは数ヶ月のうちに日本へ出張に行くかどうかを迷っているのなら,政府の発する警告に注意を払っておこう.私は,警告や制限は来週さらに大きく緩和されると考えている.

US and other countries easing Japan travel restrictions

アメリカの渡航延期勧告は,現時点では3月30日時点と変わらないようです.(また,以前と同様に,予防措置として福島原発から50マイル以内の地域からの退避,それが不可能な場合は屋内への退避を推奨しています.)