堀江貴文インタビュー

ちょうどよかったので株式100分割について語ろう|六本木で働いていた元社長のアメブロで紹介されていたJ@pan Incの取材記事を訳してみました.

J@pan Inc: リーマンの崩壊とその後に起こったことに対する見解はどうですか? 「強欲は良いことだ」という以前からの信条に変わりはありませんか?


Takafumi Horie: 「強欲は良いことだ」と意図的に言っていたわけではありません.ただ,利益を上げるために全力を注ぐことは経営者の仕事の一部である,と強く思います.自分の報酬のためではなくて.これは単に経営者の義務でしょう.

リーマンがうまくいかなかったのは,レバレッジを大きくかけすぎたからです.私は,経営者として,リターンのために過度に借金をするということはしていません.レバレッジによって大きな利益を得られるかもしれませんが,損失も大きくなるのです.ただ,レバレッジの無い世界に戻ろう,というのも現実的ではない.これからは,過度のレバレッジをコントロールするための仕組みを持つべきだと思います.


JI: 銀行にはもっと規制がかけられるべきだと思いますか?


TH: 前に述べた通り,強化する必要のある規制は,投資銀行投資ファンドなどの借金についてのものです.

あるいは,ある種の商品先物市場やその他の小規模な市場に投資ファンド資金が流入して,価格に歪みを生じさせるような場合には規制が必要です.しかしこれは抜本的なものではなくて,対症療法なので,同じことを繰り返さなければなりません.

それとは別に,もっと規制緩和が必要です.なんでも一方向に進めるというのは良くありません.


JI: 現在の日本,日本のビジネス,日本経済のどこに問題があると思いますか?


TH: 政治家の金融に対する知識が欠けていることです.また,皆が,自分に受け取る権利があると思っているもののことしか考えないことも問題です.しかし,人口は減少しているし,皆が自分を守りたいと思う理由は理解できます.


JI: 何が変わるべきで,どのように変えるべきでしょうか?


TH: 新しい,活気のある企業への支援がもっとなされるべきです.


JI: 前回の裁判出席から今まで,何をされていましたか?


TH: 物を書いたり,コンサルティングをしたり,……ロケットエンジンの開発をしたりしていました.


JI: あなたは「権力者層」の恨みを買っているように見えます.特にあなたが謝らないことに対して.それについてはどう思いますか? 後悔はしていますか?


TH: いえ,別に.


JI: 福岡での国際宇宙会議で,宇宙旅行への投資計画を明らかにされました.5年以内に有人ロケットを開発する可能性にも言及されました.それについてもう少し詳しく教えていただけますか? 次の冒険的事業として,宇宙旅行を選んだのはなぜでしょう?


TH: あの事件で,ちょっとつらい経験をしました.ですが,今は少しずつ仕事を再開しています.宇宙を選んだのは,未来へ向けて事業を行うことは人類にとって重要だと信じているからです.宇宙旅行はそれを達成する手段の一つです.


JI: 速く成長しすぎることで権力者層に受け入れられかどうかを心配しているような,野心に燃えるビジネスピープルに対してどのようにアドバイスしますか?


TH: 心配しても意味が無い,トライし続けるだけですよ.

Takafumi Horie | Japan -- Business People Technology | www.japaninc.com

実際には日本語で受け答えしているのだと思いますが,元の日本語を想像せずに訳してます.

よって,彼の普段の言葉遣いと比べて違和感があるかもしれません.


なお,J@pan Incは,

日本のビジネス界で話題となっている、ビジネス、人、テクノロジーを中心に、日本の最新ビジネス情報と日本の企業を世界に紹介する唯一の英文雑誌です。

About J@pan Inc (Japanese) | Japan -- Business People Technology | www.japaninc.com

だそうです.