「どの……何だって?」
米国の某大学のカフェテリアで,パニーニだか何だったかの列に並んでいたときのこと.カウンターの向こう側にいるおばちゃんが,数種類あるソースのうち,好きなやつをかけてくれるようでした.おばちゃんは客に,
"What kind of XXX?" (「どの XXX にする?」)
と質問して,聞かれた客は「その赤いやつ」だの「緑の」だのと指定していきます.最初,XXXの部分が聞き取れませんでしたが,どうも "spread" と言っている.
spreadというのは,ジャムとかバターとか,食べ物に塗る(広げる)もののことです.
なるほどねー,と思って私の番は終わりましたが,私の後ろに並んでいたアメリカ人学生がやはりうまく聞き取れなかったらしく,
"What kind of spread?" (「どのスプレッドにする?」)
に対して,こう聞き返しました.
"What kind of ... what?" (「どの……何だって?」)
聞き取れなかったところを "what" に置き換えてそのまま聞き返すことは,くだけた会話でよくあります.
が,私自身が聞き取れなかった単語を,ネイティブがこの文脈で自然に聞き返したのが何か面白くて,印象に残りました.